ステンレスって?
ステンレス(Stainless steel)とは名前の通り 「stain」(錆びる)+「-less」(〜しない) 「steel」(鋼、鋼鉄)と錆びない(実際には錆びにくい)鉄を主原料としクロム(Cr)を12%以上含む合金です。錆びにくくするためにクロムやニッケル、モリブデンや銅などをを含ませたりします。「ステンレススチール」、「ステンレス」、または「ステン」などと呼ばれます。JISにおいて主に「SUS」(Steel Use Stainless)の略号が付けられる事から「サス」とも呼ばれます。
なぜ錆びないの?
錆びとは、酸化反応です。鉄だと空気中の酸素や、水と反応して酸化鉄や水酸化鉄に変化していき赤く腐食してボロボロになっていきます。 ステンレスは、含有するクロム(Cr)が空気中で酸素と結合して表面に強力な酸化皮膜ができます。この酸化皮膜は5nm程のごく薄いクロムの水和オキシ酸化物が主体で構成されています。たとえこの皮膜が破壊されてもまわりに酸素があればすぐに再生されるのです。この皮膜が錆びを防いでくれるのです。
ステンレスの歴史
鉄にクロムやニッケルを含有した合金の発明は、19〜20世紀初頭のヨーロッパやアメリカの複数の国・人物によって行なわれた多数の改良や発見を経て得られた各種の鉄合金の製作の積み重ねでした。 この過程でクロムを含有した合金は耐食性があることがわかってきました。それから研究や実用化が進み、1960年頃から一般に普及し始め現在に至ります。
ステンレスの用途
ステンレスは錆を防ぐためのめっきや塗装をしなくても済み、定期的なメンテナンスもいらなく、汚れも簡単に落ちやすいのです。またとても高い温度や低い温度にも強いので様々なところで利用されています。
身近なもの・・・携帯電話、時計、パソコン、食器類、鍋、冷蔵庫、流し台などなど
公共・・・・・・電車、エスカレーター、エレベーター、モニュメント、案内板、ベンチ
フェンス、プールなどなど
建物・・・・・・屋根、配管や熱処理、手摺、エントランスなどなど
環境とリサイクル
ステンレスは製品は、寿命がきて廃棄物になっても、ほとんどが品質を維持したまま回収されています。また回収ルートもしっかりしており、高いリサイクル率を誇っています。このため地球に優しい素材といえます。
ステンレス生産量
国別生産量は1970年頃に日本がアメリカを抜いてステンレスのNo.1生産国になって以来、長い間第1位を維持してきましたが、2006年に中国が日本を抜いて最大生産国になっています。
現在中国、日本、アメリカに続き、韓国、台湾、ドイツ、イタリア、インドなどの国が上位を占めています。
東京都大田区大森本町2−4−20
TEL 03(5767)7311 FAX 03(5767)7310
Email:kk-ystk@yoshitake-inc.co.jp
このページのトップへ